【セミナー】第3回 K2オープンセミナーのご案内

生成AIの次の舞台として、現実の世界で自ら考え、行動する「フィジカルAI」が注目されています。これからのロボットには、周囲を見て判断するだけでなく、物に触れ、動かし、その反応から学びながら行動を変えていく力が求められます。本セミナーでは、ロボットが身体と環境の関わりから知能を育む仕組み、人の作業のコツを学んで別の場面にも活かす方法、そしてそれらを双腕ヒト型ロボットに実装する取り組みを紹介します。人とともに働き、初めての環境にも柔軟に対応できる自律ロボットの未来を展望します。
プログラム概要
| 開催日時 | 2026年12月3日(木)13:30~16:30 |
|---|---|
| 会場 | AIRBIC(かわさき新産業創造センター)1F 会議室1-4 川崎市幸区新川崎7-7(https://kbic.jp/access/) |
| 定員 | 会場100名/オンライン併催 300名 |
| 主催 | 川崎市(経済労働局) 、慶應義塾大学 新川崎先端研究教育連携スクエア |
| 協力 | 川崎市産業振興財団、川崎信用金庫 |
※申し込みは近日中にお知らせいたします。
―力と動きから実世界を理解するフィジカルAI―
13:30~14:00
野崎 貴裕 氏
慶應義塾大学 理工学部 准教授
《概要》
現在のAIは、視覚や言語から行動を計画することには優れる一方、接触、摩擦、拘束などが複雑に変化する実世界では、わずかな誤差から動作が破綻することがあります。本講演では、ロボットが身体と環境の間で交わされる力、速度、エネルギーを手掛かりに、対象の性質や機能を理解し、行動を自律的に修正する身体性知能の考え方を紹介します。さらに、未知の環境に適応し、人と安全に共生する自律ロボットの実現に向けた研究構想を展望します。
―ロボットに技能を教示するための表現方法 ―
14:00~14:30
辻 俊明 氏
埼玉大学 工学部 准教授
《概要》
大手TECH企業をはじめとする様々な組織がフィジカルAIの研究に取り組んでおり、簡易な作業であれば自律的に実施できる見込みが立ちつつある。しかし、繊細な力加減や巧みな動作を要する、職人技レベルの「器用さ」を持ったロボットは未だ実現されていない。器用なロボットを実現するためには、人が持つ力の感覚をどのように教示し、ロボットに獲得させるかが重要な課題である。人の動作や感覚に学んでロボットが器用さを獲得する模倣学習は、その有効な手段の一つといえる。本講演では、教示・模倣学習や周波数変換・クロスモーダル学習による力覚特徴表現の学習(符号化)と、可変剛性制御による行動生成(復号化)という二つの軸から、フィジカルAIの設計について述べる。
―フィジカルAIの土台となる
ヒューマノイドプラットフォーム―
14:30-~15:00
吉田 一平 氏
カワダロボティクス株式会社 技術部長
《概要》
フィジカルAIへの期待が高まる中、ヒューマノイドには視覚だけでなく、接触を通じて環境を理解し適応する新たな知覚能力が求められています。 本講演では、力覚・触覚を活用した接触知覚技術と、それを支えるヒューマノイドプラットフォームがどうあるべきかを紹介するとともに、接触情報を活用した学習・自律化技術を通して、今後の産業応用について展望します。
15:00~15:10
15:10~16:00
野崎 貴裕 准教授、辻 俊明 准教授、吉田 一平 氏
16:00~16:30
講師プロフィール
慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科准教授。2014年、同大学大学院理工学研究科後期博士課程修了、博士(工学)。横浜国立大学研究教員、慶應義塾大学助教・専任講師、米国マサチューセッツ工科大学客員研究員を経て現職。身体と環境の物理的相互作用に基づくモーションコントロール、身体性知能、自律ロボットの研究に従事。2019年IEEE IES Under 35 Innovators Contest受賞。
1978年生まれ。慶應義塾大学大学院で博士(工学)を取得後、東京理科大学助手、埼玉大学大学院助教を経て2012から現職。専門はロボティクスで、力制御やモーションコントロールに基づくマニピュレーションを研究。AIを用いた職人の研磨技術の自動化や、ロボットの自律的な動作生成の研究により、2025年に永守賞を受賞。
幼少期からロボットやものづくりに興味を持ち、2009年に川田工業へ入社。 以来、一貫して産業用ロボットの開発・事業化に従事。 モータドライブ開発、安全規格対応、ロボットシステム開発を経て、現在は人と現場を支援する双腕ロボット「NEXTAGE」の製品開発、顧客導入、研究開発、技術戦略を統括。 「人を単純作業から解放し、より創造的な仕事に集中できる社会の実現」を目指し、ロボット技術の普及に取り組んでいます。 主な経歴 2009年川田工業入社(ロボット製品開発) 2013年カワダロボティクスへ転籍 2018年フィールドエンジニア業務担当 2019年AGV+ロボット開発リーダー 2020年開発課長 2024年技術部長
※申し込みは近日中にお知らせいたします。

