ハプティクス研究センターについて

K2を拠点に展開されるセンター
ハプティクス研究センター

研究代表者 大西 公平
(所属)新川崎先端研究教育連携スクエア特任教授
研究目的

少子高齢化や熟練作業者の減少が予想される未来社会の産業基盤を強化するために作業対象や作業環境に適応するスマートロボットを開発し、これまで自動化の難しかった製造業における非定型作業の自動化に取り組みます。

研究内容

Industrie4.0、IoT、DX 化のメガトレンドが急速に進行している中で、中小企業を含めた製造業全体で変革ニーズが高まっています。現場で豊富に培われた多様な製造技術をディジタル化して利活用すれば、日本の製造業の国際競争力は高められますが、産業用ロボットによる定型作業の自動化だけでは十分ではありません。この間に作業者の高齢化が進み、人手に頼る作業の後継者が不足する事態に陥り、中小企業庁によれば6~7年以内に120万以上の中小企業が廃業するといわれています。一方で価値観が変化し、若い世代が時間をかけて作業を習得すること自体が社会に受容されなくなっています。このため、人手に頼っている熟練作業を人工的な手段で代替しないと、中小企業に依存している産業自体が消滅してしまうことになります。現状の産業ロボットは、位置決め能力に秀でていますが、硬直的で、熟練作業者が得意とする組立、盛付け、研磨といった人依存の作業は困難です。ましてや、対象に合わせた柔軟な熟練動作はできません。Society5.0 の実現には、このような暗黙知である作業者の技(スキル)を習得して、熟練作業者以上にスキルを自己発展させる能力を持つ知能機械を開発し、社会実装することが必要となってきます。そのため本研究においては、作業者の持つスキルの抽出、その学習と進化、知能機械への実装等によりサイバー空間とフィジカル空間を結合させ、これを実現するスマートロボットを試作し、企業と協力しながらその性能を評価してまいります。

主な連携先

  • 横浜国立大学
  • 京都大学
  • 国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
  • 産業技術総合研究所(AIST)
  • 奈良先端科学技術大学院大学 (▪共同研究 ▪スマートロボットの開発)

研究活動の紹介

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