研究分野
環境化学、大気科学、微粒子工学、エアロゾル科学、医工連携
キーワード
エアロゾル計測、環境×農業×IT、機能性フィルター、微粒子可視化、環境調査、マスク、換気、感染症対策
プロジェクト概要
環境対策がコストと考えられていた時代は既に過去のものとなっており、現在では国連の提唱する「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)を強く意識した社会のあり方が求められています。その一方で、科学的根拠や効果の具体性が不明な「環境対策」もまた横行しています。当プロジェクトでは、実験的根拠に基づいた環境化学の知見を最大限に活用し、真に豊かな人間社会への実装を志向した様々な産学連携を実践しています。
▲ 空気質管理ソリューションの開発 左:実験風景 右:シミュレーション例
▲ 当研究室にて独自開発した開閉可能な小型可搬型サイクロン装置
▲ 感染症対策のための空間換気状態測定の様子
▲ オーケストラ演奏における飛沫計測の様子
▲ 発声による飛沫計測の様子
▲ マスクによる飛沫拡散抑制効果の可視化
▲ 「COVID-19禍における大規模集会の開催に関する貢献」による
科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(科学技術振興部門)受賞
希望する共同研究
テーマ:環境と健康を結ぶ研究の社会実装
<イメージ>
- 環境または粒子の計測技術を利用した環境・素材関連の共同研究
連携実績
- フードロス削減などの社会課題解決を志向した空気質管理ソリューションの開発(プレスリリース有)
- 新規高機能フィルターの開発(プレスリリース有)
- 高性能サイクロンの開発(論文公表有)
- オーケストラ演奏に伴う飛沫計測(TV、新聞報道多数)
- マスクの顔へのフィット性を向上させる製品の性能評価(新聞報道多数)
- 途上国のマスク資材不足を解消する国際協力体制の構築(プレスリリース有)
- 世界一空気のきれいな地下鉄を志向した共同研究(TV、新聞報道多数)
プロフィール
学科: | 応用化学科 |
---|---|
専攻: | 開放環境科学専攻 |
職名: | 教授 |
1997年東京都立大学理学部卒業、同修士課程を経て、2002年東京農工大学大学院連合農学研究科博士課程修了、博士(農学)。
同年慶應義塾大学理工学部応用化学科助手、専任講師、准教授を経て、2020年同教授。
2015年 Asian Young Aerosol Scientist Award 受賞、2023年科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(科学技術振興部門)受賞。
米国ウィスコンシン大マディソン校客員講師、日本エアロゾル学会及び大気環境学会常任理事、日本化学会環境安全推進委員会環境小委員会委員長、内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室とりまとめの専門家会合委員等を歴任。
TV出演やメディア解説等多数。