【セミナー】第3回 K2オープンセミナー

本イベントでは、量子コンピューティングの基礎から最新の研究開発、そして産業界における社会実装の動向まで幅広く紹介します。
大学による基礎研究の整理、グローバルなビジネス動向、量子・AIハイブリッド基盤の挑戦、スタートアップによる実用化事例を通じて、量子未来社会の実現に向けた産学官の連携可能性を展望します。
プログラム概要
開催日時 | 2025年11月27日(木)13:30~16:15 |
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会場 | AIRBIC(KBIC かわさき新産業創造センター)1F 会議室 7 川崎市幸区新川崎7-7(https://kbic.jp/access/) |
定員 | 会場100名/オンライン併催 300名 |
主催 | 川崎市(経済労働局) 、慶應義塾大学 新川崎先端研究教育連携スクエア |
協力 | 川崎市産業振興財団、川崎信用金庫 |
13:30~13:50
田中 宗 教授
慶應義塾大学理工学部物理情報工学科
《概要》
量子コンピューティングは、新たな計算資源として期待されています。一方で、アルゴリズム方式やハードウェア特性の多様性により、研究開発の方向性や実用化の展望を正しく把握することが求められます。本講演では、量子アニーリングやゲート方式を含む主要アプローチの現状を整理し、基礎研究の成果と課題を俯瞰します。さらに、産業界との連携に向けた展望を提示します。
ユースケース開発の取り組み』
13:50~14:15
寺部 雅能 氏
デロイト トーマツ グループ
量子技術統括
《概要》
量子コンピューティングのビジネスインパクトやグローバルの投資動向についてご紹介した後、デロイト トーマツが取り組む創薬・化学計算などの研究開発の取り組みをご紹介します。
次世代計算環境の挑戦』
14:15-~14:40
高野 了成 氏
産業技術総合研究所 情報技術研究部門
サイバーフィジカルクラウド研究グループ 研究グループ長
《概要》
量子技術の社会実装を目指し、産総研では量子・AIハイブリッド計算基盤「ABCI-Q」の整備を進めています。ABCI-Qは、最新GPUを搭載した高性能計算機と複数の量子コンピュータを統合し、GPUベースのイジングマシンや量子回路シミュレーションによる試行から、実機による検証までを可能にします。
産官学での幅広い活用を期待しています。
取り組みと今後の展望』
14:40~15:05
武笠 陽介 氏
Quanmatic Chief Technology Officer
《概要》
Quanmaticが取り組む量子コンピューティングの社会実装に向けた取り組みと具体的な事例を紹介し、実用化に向けた技術的な課題や、産業界での応用可能性について紹介します。これらを踏まえて今後の量子コンピューティング社会に備えての準備や知っておくべきことについてお話しします。
15:05~15:15
15:15~15:45
(モデレーター 田中 宗 教授)寺部 雅能 氏、高野 了成 氏、武笠 陽介 氏
15:45~16:15
講師プロフィール

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科教授、博士(理学)、
量子コンピューティング、統計力学、計算物理学の研究に従事

10年以上に渡り研究、投資、ビジネス開発、エコシステム形成等様々な視点から量子技術の社会実装に従事。著書「量子コンピュータが変える未来」

サイバーフィジカルクラウド研究グループ 研究グループ長
産業技術総合研究所インテリジェントプラットフォーム研究部門 総括研究主幹システムソフトウェアを中心に、量子・AIハイブリッドコンピューティングに関する研究開発に従事。博士(工学)

Quanmatic 代表取締役
量子コンピューティングのソフトウェア領域における研究開発、ソリューション開発に従事。