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オープンセミナー「最先端技術が拓く医工連携・ヘルスケアの世界」

2017.10.05

最先端技術が拓く医工連携・ヘルスケアの世界

『患者QOLのためのイノベーション』 先端医療からヘルスケアまで
第一部:13:30~14:25

三木 則尚(みき のりひさ)慶應義塾大学 理工学部教授

医療技術の進歩により平均寿命は延びていますが、必ずしもそれがクオリティオブライフ(QOL)を伴っているわけではありません。
本セミナーでは、まず透析患者の日々のQOLを劇的に改善するインプラント透析システムについて、その原理ならびに現在までの成果、さらに実用化に向けた今後の展望について報告します。
次に、健康維持、病気予防に大きな効果があるといわれる減塩について、減塩効果と食事の美味しさを両立する「ソルトチップ」を用いた新しい技術を紹介します。
本技術は、慶應義塾大学医学部主催の第1回健康医療ベンチャー大賞や、かわさき起業家大賞を受賞するなど注目を集め、2017年5月の株式会社LTaste起業につながりました。
まだ日は浅いですが、ヘルスケア、大学発ベンチャーについて気付いた点についてお話します。

ブレイン・マシン・インターフェース技術による脳機能再生治療
第二部:14:30~15:20

牛場潤一(うしばじゅんいち)慶應義塾大学 理工学部准教授

脳卒中片麻痺では、「随意運動の企図、運動実行、視覚や体性感覚からのフィードバック」という、神経系内部を流れる一連のシグナルフローが破綻する。このような状態に対して、私たちの考案したBMIリハビリテーションシステムは、頭皮脳波から体性感覚運動野の興奮性を推定し(特許第5283065号;J Neurophysiol 2013)、そのレベルに応答して電動装具による運動補助を与えることで、脳内に残存している代償経路を活性化させ、脳卒中片麻痺の機能回復を誘導する(特許第5813981号)。本発表では、治療成績や神経科学的エビデンスを供覧しながら、当該医療機器の薬機法対応状況を報告する。

『医療機器をグローバルで事業化するために』
第三部:15:30~16:20

石倉 大樹(いしくら たいき)株式会社日本医療機器開発機構 取締役 CBO

日本発の医療機器をグローバル展開する上で必要になる事項を共有するとともに、昨今のグローバル医療機器産業、ヘルスケア産業の潮流についてもご紹介し、事業としての医療機器の成功に必要なポイントを検討する。

情報交換会
16:20~17:000

カフェ形式による情報交換やビジネスマッチングの場としてお気軽にご参加ください。

セミナー詳細

日時2017年12月8日(金)※お申し込みは終了させていただきました
13:30~16:20 オープンセミナー(三部形式)
16:20~17:00 情報交換会
会場慶應義塾大学 新川崎(K2)タウンキャンパス
K2ハウス 1F大会議室
主催川崎市(経済労働局) 、慶應義塾大学 新川崎 K2タウンキャンパス
協力公益財団法人 川崎市産業振興財団 、川崎信用金庫

講師紹介

三木 則尚

三木則尚(みき のりひさ)慶應義塾大学 理工学部教授
2001年東京大学大学院工学系研究科機械情報工学博士課程修了。博士(工学)。
マサチューセッツ工科大学航空宇宙工学科ポスドク研究員、リサーチエンジニアを経て、2004年より慶應義塾大学理工学部機械工学科専任講師。2017年より同教授。マイクロ・ナノ工学をベースに、医療やICTへの応用研究を遂行中。
2017年5月に新しい減塩を実現する株式会社LTaste創業。
趣味は、キューバ音楽、アメリカンフットボール、釣りなど。

牛場

牛場潤一(うしばじゅんいち)慶應義塾大学 理工学部准教授
平成13年3月 慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業
平成14年11月?平成16年3月 文部省中核的研究拠点形成プログラム(21世紀COEプログラム(生命科学分野))「システム生物学による生命機能の理解と制御」研究補助員
平成15年3月?8月 デンマーク,オルボー大学感覚運動統合センター客員研究員
平成16年4月?平成19年3月 慶應義塾大学助手
平成19年4月?平成24年3月 慶應義塾大学専任講師
平成24年4月?現在 慶應義塾大学准教授
平成26年4月?現在 慶應義塾大学 基礎科学・基盤工学インスティテュート主任研究員 (兼担)

石倉大樹

石倉大樹(いしくら たいき)株式会社日本医療機器開発機構 取締役 CBO
医療分野での起業・新規事業開発に特化。自ら創業メンバーとして参画した創薬ベンチャー・アキュメンバイオファーマは、日本で初めて大学発の技術を事業化した会社として上市(欧州)に成功。その後は医療ITベンチャー・エムスリーにて、製薬企業及び医療機器メーカーの治験を加速化させるITサービスの新規事業開発をリード。スタンフォード大学経営学修士課程(MBA)留学中には、Medicine XのInnovation Sourcing Teamとして、mHealth及びHealth Techのstartupを投資検討し、Biodesignプログラムも経験。現P5,Inc.取締役。平成27年度東京大学大学院薬学系研究科非常勤講師。

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