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村井 純 (環境情報学部教授) Jun Murai, Professor

村井純 教授1984年慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了。 1987年工学博士号取得。東京工業大学総合情報処理センター助手、東京大学大型計算機センター助手を経て、 1990年慶應義塾大学環境情報学部助教授。1997年より教授。1984年JUNETを設立。 1988年WIDEプロジェクトを設立し、今日までその代表、ファウンダーとして指導にあたる。

E-mail: jun@sfc.keio.ac.jp
URL: http://www.sfc.wide.ad.jp/ (村井研究室)
URL: http://www.wide.ad.jp/ (WIDEプロジェクト)
TEL: 044-580-1567
TEL: 044-580-1437

WIDEプロジェクト

IPv6に関する研究

 インターネットが誕生してから40年ほどが経過しました。その間、インターネットに接続する機器は、大型計算機、小型のワークステーション、そしてパーソナルコンピュータへと変化してきました。今ではビデオデッキなどの家電製品、カメラや温度計などのセンサー機器までもが接続しています。将来は、おおよそ通信を必要とするものはすべてインターネットに接続され、今まで困難だった機器同士の連携と情報交換がより容易にできるようになるでしょう。たとえば、世界中どこにいてもインターネットさえあれば、自分の部屋にいるペットの様子を外出先から見たり、話しかけたりすることができるでしょう。また災害発生時に自動センサー機器と交通システムが連携することで、インターネットに接続した自動車を安全に誘導することができるでしょう。
 しかし、これまでインターネットを支えてきたIPv4(IPバージョン4)技術は、あまり多くの機器を接続することを想定していませんでした。特に、機器を認識するためのIPアドレスは約43億個しか用意されておらず、実際、2011年初めには世界的在庫が枯渇し、今後、新たに割り当てを受けることが難しくなっています。
 私たちは、以前から、世界中のあらゆる機器をインターネットに接続するべく、約340澗(1澗は10の36乗)個という広大なアドレス空間を利用できるIPv6(IPバージョン6)技術について研究してきました。これまでに、IPv6の機能の検証、ますます重要になる安全な通信を提供するための技術、あらゆる場所で接続を意識せずに利用できる移動通信技術などの研究・開発に加え、大規模な実運用をすることで、IPv6がIPv4に代わる技術として有効であることを実証してきました。IPv4アドレスの枯渇が現実となった今、IPv6の重要性は高まっており、IPv6の一層の普及・啓蒙活動にも産官学連携で取り組んでいます。